予防接種|むろや小児科アレルギークリニック|吹田市阪急千里山駅の小児科・アレルギー科

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予防接種

予防接種|むろや小児科アレルギークリニック|吹田市阪急千里山駅の小児科・アレルギー科

一般的な予防接種の一覧

接種可能なワクチンについて

 

ワクチンには、口から飲ませる経口接種と注射による皮下接種があり、種類によって接種の方法が決まっています。また、定期接種と任意接種があり、定期接種の費用は公費でまかなわれ(一部、自己負担あり)、任意接種は自己負担となります。補助内容の詳細については、市区町村などにご確認ください。

ワクチン名

小児用肺炎球菌(不活化ワクチン)

内容 肺炎球菌は、肺炎、中耳炎、副鼻腔炎を含む呼吸器感染症の主たる原因菌の1つです。また、特に乳児期以降おいては敗血症(菌が血液の中に入り全身に広がる)や化膿性髄膜炎(菌が頭の中に入る)のような重篤な感染症の主たる原因菌でもあります。これらの重篤な感染症による後遺症に難聴、精神の発達遅滞、四肢の麻痺、てんかん、場合によっては亡くなることもあります。予防接種によってこれらの重篤な感染症が予防できるようになりました。 接種スケジュールは、生後2か月からおよそ1か月ごとに3回接種、1歳を過ぎてから追加の1回接種が推奨されています。

 

ワクチン名

5種混合(不活化ワクチン)

内容 5種混合はジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ、インフルエンザ桿菌に対する予防接種です。 ジフテリアは、発熱、咽頭痛、嚥下痛から始まり、頸部リンパ節炎、クループなどがあります。さらに発展すると、呼吸困難や気道閉塞、亡くなることもあります。 百日咳は、名前のとおり激しい咳を伴います。乳児では逆に咳がなく、無呼吸発作からけいれんを呈したり、肺炎や脳症を合併することもあります。 破傷風は、傷口に破傷風菌が侵入し、毒素を産生します。この毒素により筋肉のけいれんを起こし、口を開けれない、顎が疲れる、話しづらいなどから始まります。その後は、歩いたり、おしっこをしたり、うんちをしたりすることができなくなり、最終的に全身の筋肉が固くなります。体が弓のように反り返ったり、呼吸ができなくなりなくなる場合もあります。 ポリオは、脊髄性小児麻痺とも呼ばれ、名前のとおり麻痺を起こします。 インフルエンザ桿菌は、肺炎、敗血症、髄膜炎、急性喉頭蓋炎(喉頭蓋が腫れ、呼吸困難を起こす)、化膿性関節炎(菌が関節の中に入る)の重篤な感染症の主たる原因菌でもあります。 これらの重篤な疾患が悪化すると亡くなることもあります。 接種スケジュールは、生後2か月からおよそ1か月ごとに3回接種、1歳を過ぎてから追加の1回接種が推奨されています。

 

ワクチン名

B型肝炎(不活化ワクチン)

内容

B型肝炎は、B型肝炎ウイルス感染症によって起きる肝臓の病気です。予防接種による抗体獲得率は高いですが、お子さまの体質や体調によっては免疫ができないことがあります。
接種スケジュールは、生後2か月、生後3か月、生後7か月の3回接種が推奨されています。

 

ワクチン名

ロタウイルス(生ワクチン)

内容

ロタウイルスは、発熱、腹痛、嘔気、水様性下痢のような急性胃腸炎症状を認めます。ふつうは5歳までにほぼすべてのお子さまがロタウイルス感染症になると言われています。脱水症状を強く認める場合は、点滴や入院が必要となることもあります。
ロタウイルスの予防接種によって入院患者をおよそ70-90%減らすことができたと言われています。
接種スケジュールは、生後2か月(正確には生後6週から生後146日まで)からおよそ1か月ごとに2回接種と3回接種が推奨されています。

 

ワクチン名

BCG(生ワクチン)

内容

BCGは結核に対する予防接種です。結核菌は主に、肺の内部で増えるため、発熱、咳、痰、呼吸困難などのように風症状を呈することが多いです。そのほかに、肺以外に腎臓、リンパ節、骨、脳などに及ぶこともあります。BCGを接種することで、結核の発症を1/4から1/2、小児の重症な感染症である結核性髄膜炎や粟粒結核などを70%前後予防できます。1BCGを接種すると、その効果は10から15年程度続くと言われています。
接種スケジュールは、生後5か月から8か月の間に1回接種することが推奨されています。

 

ワクチン名

MR(生ワクチン)

内容

MRは麻しんと風しんに対する予防接種です。麻しんウイルスは感染力が非常に強く、免疫を持っていない人は感染するとほぼ100%発症します。一度感染すると終生免疫(一生免疫が持続する)がつきます。麻しんに感染するとおよそ10日後に発熱、咳、鼻水といった風症状が出現し、23日熱が続いた後に、高熱と発疹が出現します。肺炎や中耳炎を合併しやすく、患者1000人に1人の割合で脳炎を発症すると言われています。
風しんウイルスも感染力が強く、感染が広がります。症状を認めない不顕性感染から、重篤な合併症を認める場合もあります。合併症としては、脳炎や血小板減少性紫斑病などがあり、入院加療が必要な場合もあります。
また、風しんに対する免疫が不十分な妊娠20週頃までの女性が風しんウイルスに感染すると、眼や心臓、耳などに障害を持つ子どもが生まれる可能性があります(先天性風しん症候群)
予防接種により、95%程度の人が麻しんウイルスと風しんウイルスに対する免疫を獲得することができると言われています。さらに、2回の接種を受けることで1回の接種では免疫が付かなかった人の多くに免疫をつけることができます。
接種スケジュールは、1歳から2歳になるまでに1回目、小学校入学前の1年間に2回目を接種することが推奨されています。

 

ワクチン名

水痘(水ぼうそう)(生ワクチン)

内容

水痘は水痘帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる発疹性の疾患です。水痘帯状疱疹ウイルスの感染力は強く、その潜伏期間は感染からおよそ2週間と言われています。発熱、発疹の順に症状を認め、発疹は紅斑から始まり、水疱、膿疱を経て痂皮化して治癒します。一部は重症化し、年間100万人程度が発症し、4000人程度が入院、20人程度が死亡していると推定されています。
水痘は主に9歳以下で発症し、90%以上を占めると言われています。小児における重症化は、熱性けいれん、肺炎、気管支炎などの合併によるものです。
1回の予防接種により重症の水痘をほぼ100%予防でき、2回の予防接種で軽症の水痘も含めてその発症を予防できる言われています。
予防接種スケジュールは、生後12か月から生後15か月までの間に1回、その後3か月以上の間隔をあけて3歳になる前(標準的には1回目接種後6か月から12か月)2回目を接種します。

 

ワクチン名

おたふく(生ワクチン)

内容

おたふくはムンプスウイルスによる感染症で、ムンプスウイルはかなり強い感染力をもっています。症状は発熱と耳の下(耳下腺)の腫れ、疼痛などがあります。その後はあごの周りまで腫れることもあります。潜伏期間は12-24日で、合併症として、髄膜炎や難聴、膵炎、脳膜炎などがあります。最も多い合併症は無菌性髄膜炎で感染者100人に1人、その次がムンプス難聴で600人に1人と言われています。ムンプス難聴は、神経が障害される感音性難聴であり、いったん発症すると回復することはなく、補聴器でも聴力を補うことは不可能です。
1回の予防接種で90%の人に抗体が付き、2回の予防接種で99%の人に抗体が付くと言われています。
予防接種スケジュールは、1歳に1回、小学校入学前の1年間に2回目を接種することが推奨されています。

 

ワクチン名

日本脳炎(不活化ワクチン)

内容

日本脳炎ウイルスが蚊を介して感染します。突然の高熱、頭痛、嘔吐などでは発症し、意識障害や麻痺などを引き起こすこともあります。日本脳炎ウイルスに感染した人のおよそ1000人に1人が日本脳炎を発症し、発症した人の20-40%がなくなると言われています。また、生存者の45-70%に精神障害などの後遺症が残るともいわれています。予防接種により日本脳炎のリスクを75-95%減らすことができると言われています。
予防接種スケジュールは、1期接種は3歳から4歳の間に6から28日までの間隔をあけて2回、2回目の接種を行ってからおよそ1年後に1回の追加を行います。2期接種は9歳から10歳までの間に1回接種します。

 

ワクチン名

2種混合(不活化ワクチン)

内容

2種混合は、ジフテリアと破傷風に対する予防接種です。
ジフテリアは現在まれな感染症となりましたが、以前はよく発症していました。およそ10%程度がなくなっていました。主に気道の分泌物によって感染し、喉などに感染して毒素を放出します。この毒素の作用で心臓の筋肉や神経、眼球や横隔膜などの麻痺、心不全などをきたします。
破傷風は破傷風菌によって発症し、かかった場合はなくなる割合が非常に高い疾患です。傷口に破傷風菌が侵入し、毒素をばらまき、神経作用を認めます。
予防接種によりジフテリアの罹患リスクを95%程度、破傷風は100%近い人ほど十分な抗体を獲得すると言われています。
予防接種のスケジュールは11歳から13歳になる前の間に1回接種します。

 

ワクチン名

子宮頸がん

内容

子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルスは、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯でで1度は感染すると言われています。その他にも肛門がんや腟がん、尖圭コンジローマなどがあります。
予防接種により子宮頸がんを起こしやすい種類の一部の感染症を防ぐことができます。
予防接種のスケジュールは、1回目を15歳になるまでに接種した場合、2回目の予防接種は5か月以上間隔をあけて接種します。1回目を15歳以上で接種した場合、2回目は2か月後、3回目は6か月後以降に接種します。

厚生労働省ホームページなどより引用
URL:https://www.mhlw.go.jp/index.html